実家は数年前にリフォームをして、かつての面影がほとんどなくなったのですが、私が大事にしていたプレステのソフトやマンガ本、ゲームの攻略本は両親がいくつか残してくれていました。
ちょうど実家に用事があった日に、ふと実家の本棚を眺めていたら、私がガンダムとの付き合いを始めるきっかけになった「SDガンダム GジェネレーションF」や、中二病を発症するきっかけになった「テイルズオブエターニア」の攻略本などが並んでいて、懐かしいなぁと思いながら手に取り、ページをパラパラとめくってみました。
最近の攻略本と違って編集者のふざけたコメントがあったり、ちょっとしたコラムがあったりして、普通に読み物として面白いんですよね。
私が一番大事にしていた「サガフロンティア2」と「聖剣伝説LOM」の攻略本は、廃棄したらしいのが残念ですけど。
どっちも擦り切れるくらい読んだなぁ。
いつしかゲームの攻略本が面白くなくなった
ゲームの攻略本っていつからか、ただの「データ集」でしかなくなったんですよね。
社会人になってから買った「アーマードコア ラストレイブン」の攻略本もそうだし、「ポケモン白黒」のもそうでした。
編集者のコメントとかがほとんど皆無。おそらく『間違ったことが書けない』という時代の背景もあるのでしょうが。
昔の攻略本って間違いや誤植もいっぱいありましたからね。有名なのだと「インド人を右に」とか。(おそらく「ハンドルを右に」を読み間違えたもの)
ゼルダの伝説の「マスターリード」や、黄金の太陽 失われし時代の「土のジンの居場所の誤記」で盛り上がったこともあったなぁ。
あと、攻略部分の他にゲームの設定資料的なものがしっかりと載っていたりして、読んでいるだけでゲームの内容を頭でなぞれたりしたものです。
設定資料集が出るレベルのゲームって、今じゃほとんどなくなっちゃいましたね。
ビジュアルワークス的なのだったら結構見かけるのですが。
ゲームそのものにも遊び心がなくなったのかも
私達が小さかった頃(15~20年前)って、あんまり面白くないゲームでも結構売れてたし、面白いor有名なゲームなら簡単にミリオン達成してしまう時代でした。
有名な逸話で、1998年の当時のスクウェアソフトから発売された【ゼノギアス】は、新規IPにもかかわらず続編を出すボーダーラインが100万本だったらしく、ギリギリ達成できずに新作が出せなかったというものがあります。
今の時代にゼノギアスが発売されても、国内20万本とかがいいところなんでしょうね。
それだけ当時生きていた人たちは、「テレビでゲームを遊ぶ」という余裕があったし、エンタメを楽しむ心があったんだと思います。
現代人はお金がないとか、娯楽が増えたとかもあるでしょうが、仕事も勉強も以前より大変になっているんだろうなと思います。
攻略本が面白くなくなったのも、そういう理由なんじゃないでしょうか。
作り手も遊び心や間違いが許されないし、読み手も心に余裕がないし。
決して「大人になったから」という理由だけではないと信じたいです。
かつてのように、遊び心や寛容な気持ちを取り戻せる時代が来るといいなぁ。