ゲームのラストボスにありがちなキャラと動機について、ラスボス面接という形で考察する面白い記事を見つけました。
11選の中のどれもありがちなやつばかりで、RPG好きなら「あるある!w」と思う事間違いなしです。
前回、RPGツクールについて触れた記事を書きましたが、創作する上でかなり悩む部分に、クライマックスをどうするか?というものがあります。
RPGであればラスボス戦がこれに当たりますね。
どんな創作物でも、クライマックスがダメダメな名作というのはありませんので、作品のプロットを作る上でも、テーマを決めたら最初の方で物語の落としどころを考える必要があります。
今日はそんなお話。
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ラスボスの動機でしっくりくるもの
世界征服
ラスボスの動機として最もベターなのが世界征服でしょう。
ちょっと捻ったもので闇の世界にするという亜種もあります。
ドラクエなんかでは未だに使い古されている設定ですね。
ベターですが、ラスボスの理想とする世界征服の形によっては、いかようにも盛り上がるラストを作ることができます。
シンプルイズベスト。
復讐
かつて信頼していた人々からの裏切りによって、人間への復讐をする。
こちらもかなりオーソドックスな理由付けになります。
但しこちらは、物語の展開によっては世界征服よりもチープになる可能性があり、大変危険な動機となっています。
世界征服に飽きたクリエイターに人気のある動機ですね。
強大な力を手に入れて調子に乗る
あーだこーだ言わず、破壊の限りを尽くす純粋悪。
「壊すのって楽しいじゃないですかぁ…?ケヒヒ」なんて言わせてもいいし、
「スベテ…ハカイ…!」みたいに自我を失わせてもいいですね。
チカラを手に入れた理由付けをイイ感じにできれば、名作になるポテンシャルがあります。
キャラ付けによっては小物っぽくなる可能性があるのが難点です。
実は崇高な使命を背負っている
恐らくクリエイターに最も人気のあるラスボスの動機がコチラです。
ラスボスと主人公、それぞれの正義を描くのがウデの見せ所。
『世界の秩序をつかさどる神』だとか『人間の〇〇が世界を傷つける』とか、テイルズオブなんちゃらによく見られるものです。
必ずと言っていいほど主人公とラスボスとの押し問答が発生するので、食傷気味な方も多いのでは。
本能のまま世界を巣くう生命体
数は少ないものの、平成最高のRPGに選ばれた『クロノトリガー』や超人気作の『FF7』、『ゼノギアス』がこれにあたります。
人類の脅威として倒さなければならない存在なので使い勝手はいいハズ。
SF的に宇宙から飛来してきてもいいし、中ボスが異世界から召喚してもいいですね。
ただし、ラスボスの存在そのものにストーリーを持たせづらいので、世界観で物語を彩る必要があります。
概念的な存在
本来は存在しない、憎悪や悲痛といった概念のようなラスボス。
哲学的なテーマを持たせたいときに用いられますが、結局はゲームなのでHPは設定されるし、ちゃんと当たり判定もあるボスになります。
なお、『負の感情をエサにする存在』はこれに当てはまりません。
考えさせられるゲームを作ろうとして、上手くいかずに無理やりまとめるパターンで見かけます。
なんだかよく分からないけど敵
マンネリ化を防ぐために量産されがちなラスボスの動機です。
複数の設定と設定とが複雑に絡み合って、プレイヤー的にはなんだかよく分からないけど敵というパターン。
とりあえず小難しいことをしゃべって、かっこいいBGMをかけて強ければラスボスという、雰囲気だけは抜群に存在感のあるラスボス。
プロットが途中でゴチャっと大人の事情しちゃったときや、そもそも脚本の人が理解させる気がないとき、やりすぎちゃったときに起こる現象です。
私を含め、多くのRPG好きがこの現象に立ち会ったことでしょう。
最近のテイルズのラスボスの動機を思い出せないです。
個人的には『破壊の化身』的なのが好き
RPGの数だけそれぞれのラスボスに事情があるわけですが、私が一番好きなラスボスの動機は『破壊の化身』的なやつです。
ロマサガ1や3、サガフロ2のような神みたいなやつでもいいですし、ゼノブレイド2のような思惑が混じったやつでもいいです。
やはりシンプルイズベストなんだと思います。
あんまり設定ばかり複雑だと、後々思い出せないですしね。
というかそもそもストーリーありき過ぎて、「全滅しないラスボス戦」というのが一番ガッカリするんですよね。
「お前そんな強さでラスボス張ってんのかよ!?」と、ストーリー以外の所でガッカリするのは勿体ないと思うのです。
そういう意味でも、最近遊んでグッドエンドに結構ギリギリだった『トトリのアトリエ』は丁度良いゲームバランスでした。
記事の根底から覆してしまいますけど 、どんな動機があってもラスボスが弱かったら説得力がないですよね。
ゲームを作るときは、ラスボスの設定よりも強さのバランスを念入りにチェックしましょう。
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