彼岸から見た景色

思ったことを適当に描いてみるエッセイ

【思い出】聖剣伝説レジェンドオブマナの実況解説動画を見て。昔のゲームが良かったと思う理由

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ここ10日程ちょこちょこと時間を見つけては視聴を楽しんでいたゲーム実況を見終わりました。

 実況者はshu3(シュウさん)という方で、ゲームは聖剣伝説LOMというPSのタイトルです。

 

動画の概要は、

①最高難易度をLv1、防具無しでクリアする。

②全てのシナリオをクリアし、設定の解説をする。

③モンスター、必殺技などの図鑑をすべて埋める。

                    etc...

といったような内容になっています。

 

縛りプレイを見ながら物語の解説も楽しめるので、既プレイの方にはかなりオススメしたい動画です。

特に、このゲームは雰囲気が良いゲームなんですけど肝心の設定や物語などはかなり難しいので、解説のおかげで初めて知ったことも多くて、大好きなこのゲームがもっと好きになりました。

 

今回は、shu3の解説などを通しての感想や、聖剣伝説LoMの思い出などを語ろうと思います。

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雰囲気ゲーかと思ったら設定が濃い

聖剣伝説LOMを遊んだことがある人はおそらく、このゲームは雰囲気重視のゲームで、物語などはふわっとしている印象だったと思います。

主人公は一切喋らないタイプのキャラクターだし、幾つかのメインシナリオも傍観者視点ばかりだし、ラスボスもよく分からないのがポッと出るし…

登場人物たちも深そうなことを言っているけど、肝心の舞台背景などはイマイチよく分からない。というようなことが沢山起こります。

 

私もshu3の実況解説を見るまでは世界設定などはあまり分かっていませんでしたが、人物たちの散りばめられたセリフを紐解いていくとキチンと一本の物語が出来上がります。

当時発売された攻略本(アルティマニア)ではしっかりと解説されていたようなので、これを持っていた人とそうでない人ではこのゲームの印象は全く違うのかもしれませんね。

 

特にゲーム中、過去に起こった妖精族との戦争やマナの女神や賢人の設定などを知ることによって、このゲームの印象がガラッと変わりました。

こういう、ゲーム内で多くを語らない部分までしっかりと設定されて練られているところが、この時代のスクウェアの良いところだと思います。

 

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テキストが哲学レベルで良すぎる

 

昔の私にとってRPGとは道徳の教科書でした。

 

特にこの時代に発売された、

・ゼノギアス

・サガフロンティア2

・ポポロクロイス物語

・幻想水滸伝1&2

・ブレスオブファイアⅢ&Ⅳ

 

などなど、いずれも私の人格に影響があったものでして、もちろん聖剣伝説LOMも例外ではありません。

これらのゲームをプレイして、当時も何かしらグッとくる何かを感じていましたけど、今回実況動画を見てその時の感動を再認識しました。

 

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ゲーム冒頭で語りかけてくる謎の声

この頃のスクウェアにありがちなポエム。

 

ただ、物語をしっかりと紐解いていくとこれがこのゲームのテーマなのだと気づきます。

乱暴に説明すると”引きこもってないで愛を求めて外に出なさい”というものですね。

 

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中学生くらいのときには何を言ってるのかよく分からなかった賢人との会話。

 

マナの木の奪い合いによってかつて戦争が起こり、それを二度と繰り返さないためにマナの木の復活を阻止しようとする老人と、女神が作った世界を信じるべきとする賢人との問答。

こういうのって、普通は主人公VSラスボスの形式で表されることが多いですけど、このシーンではどちらが正しいともせず、プレイヤーに考えさせるような作りになっています。

 

「人の愚かさばかり見る 君の生き様に光明はあったかい?」

「世界が、苦痛に満ちているだけなら それは誰のための世界なのだ?」

 

大人になって、達観していたハズの私の人生観にこのセリフがグサっと刺さり、もっと前向きにならなきゃなと思ったりしました。

 

短編で区切られるシナリオのそれぞれがちょっと笑えるものだったりシリアスだったり、哲学的で考えさせられるものだったりして、こういうテキストが至る所に出てくるんですよね。

中学生くらいのときに何周もクリアしましたけど、大人になってから再度プレイすることで新しい価値観と出会えそうだと思いました。

 

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テキストが神がかっている

 

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ボクら、ただ、好きってことだけで、今ここにいます

 

世界は、みるひとのイメージでかわるんだって。知ってた?

 

草木にとって、水よりも空気よりも大切なもの、ラブ。

 

まっしろなココロの人は、新しい世界に行けるんだって。イメージできるんだって

 

世界はイメージなんだって。

 

あなたが、ボクらを好きな時、ボクもあなたが好き。

 


 

主に草人のセリフを集めてみましたけど、どれもなんかイイなと思うんですよね。

スヌーピーの名言的なのに似た感覚かも。

 

 

特に、「世界は、みるひとのイメージでかわるんだって。知ってた?」

というセリフは、己の人生を豊かにするために、いつでも心の片隅に置いておきたい言葉です。

 


 

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日記をつけるサボテン君(画面右)

 

せかいをすくったきがした きがしただけでじゅうぶん

 

ぼくは、さぼてんだから、まいにちさぼてんだけど ちっともいやじゃないとおもってる ほかのひとにとっては、いやなことなんだろうか

 


 

こちらは主人公の自宅に(住んで)いるサボテン君の日記の内容です。

シナリオの合間に話しかけに行くと日記を書き、それがいい意味で物語に水を指すものだったり、鋭い指摘をするものだったりして面白いです。

全ての登場人物がユニークなセリフを持つので、聖剣伝説LOMのテキストライターはかなりの教養を持った方だったんでしょうね。

 

wikiで調べてもイマイチ誰が書いたものなのか分からなかったです…

 

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昔のゲームが良かったと思う理由

 

最近のゲームもそれなりに楽しみつつも、やはり「昔のゲームが良かった」と思いがちですが、その理由は聖剣伝説LOMに詰まっていました。

ゲームが面白い、面白くないとかのレベルじゃなく、プレイヤーの人生に寄り添うレベルの人生賛歌が、昔のゲームには確かにあったのです。

 

高校生~社会人になってどんなゲームを遊んでもなんだか物足りない感じがしていたんですが、その理由はこの頃のスクウェアのRPGにずっと心が囚われているせいだと気づきました。

まぁ最近発売されたゲームでも、誰かにとっては心に残る一本があるのかもしれませんけどね。

 

私がまだ未プレイのオクトパストラベラーや、評判のいいヴィーナス&ブレイブスなど、このあたりなら似たような感動はできそう。

1996年~2000年辺りの名作RPGを超えるような、とんでもない作品といつか出会いたいものです。

  

とりあえず、実況者のshu3はPSの名作RPGであるゼノギアスの超絶やり込み実況もしているので、次はこちらを見ていこうと思います。

こちらも私の大好きなゲームなんですよね。

 

動画を見終わったらまた感想を書こうかな。

 

 

 

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