彼岸から見た景色

思ったことを適当に描いてみるエッセイ

己の弱さや不甲斐なさに打ちのめされようと

スポンサーリンク

f:id:asamushi:20201119104222j:plain

 

人生初めての国家資格を受験してきました。

資格名を言うと仕事がバレるレベルのマイナー資格ではあるのだけど、別にこのブログの読者にバレても問題ないかなと思ったので具体的に書いてみようかなと。

というかほぼ間違いなく受かると思って受験したのに、自己採点してみたらあと1問正解が足りないようでプライドがズタズタになってしまったので、なんとかこのブログにはけ口を求めている感じです。

 

私が受験したのは「土地改良換地士」という国家資格。

主に田んぼなどの農地を改良する事業に関する知識を試されるもので、試験の内容は知識の部が2種類(民法、農地法、不動産登記法、戸籍法、道路法、河川法などの法律に関する知識と土地改良法に関する知識)と、実務的な事務についての試験で、主観ではおおまかに3つの部門でそれぞれ60点以上取得しなければなりません。

知識の部についてはそれぞれ25問中15問正解(60点)で合格となるので、まあ数問分からない問題があっても合格するだろうと思っていました。

しかし蓋を開けてみれば民法と不動産登記法は過去問にない問題が頻出し、またひっかけ問題などにも数問ハマってしまい、大半の問題を落としてしまいました。

まぁこれで合格してもマグレでしかなかったので、勉強し直すいいキッカケになると切り替えればいいのだけど、私のメンタルは豆腐並なので試験の翌日から3日程元気を出せずにいました。

 

あと1問というのも悔しいけど、もっと悔しいのが過去問集の解説が間違っていたことによる失点、絶対に合ってると思ってる問題がひっかけ問題だったことによる2問失点、自分の中で2択を迫られた問題がことごとく外れたこと。

これらがどれか一つでも合っていれば合格できたかと思うとやはり悔しい。

結局は勉強不足だったから問題を落としたわけだけど、自分の弱さを認めるのってなかなか難しいものですね。

 

とりあえずこの試験に落ちたからといって特に罰則や減給などもないし、受かったからといって業務になにか変化があるわけでもなく、ただ自己顕示欲を満たせるかどうかという面が強い。

試験の内容も昨年の今頃にゼロから始めて、1年間でギリギリ不合格のレベルまで来れたので、来年は履修範囲を広めて復習もしっかりすれば全然合格を狙えるんじゃないかと思う。

今はショックで気が向かないけど、落ち着いたらまた前に進めると信じて頑張りたい。

 

 

そんなこんなですっかりテンションが落ちていたのですが、試験3日後の日に妻と有給を取って「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を見に行く約束をしていたので、無理やり気分転換をしてきました。

私は週刊少年ジャンプを6年程買い続けているので、鬼滅の刃はマンガもアニメも履修済み。

ぶっちゃけストーリーも知ってるし、今作のメインキャラである煉獄さんにも思い入れはなかったので感動することはないだろうと思っていたのですが、普段映画を見て泣くことがない私が何度もボロボロと涙を流してしまいました。

 

鬼滅の刃って基本的に喪失の物語で、主人公の炭治郎も致命的なものを失いつつも抗って戦っているし、人物たちのセリフの一つ一つが私の心境にすごく寄り添ってくれました。

 

「君が足を止めてうずくまっても、時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない。もっともっと成長しろ。俺は君たちを信じる。」

 

「悔しいなぁ…何か一つできるようになっても、またすぐ分厚い壁があるんだ」

「こんな俺は煉獄さんみたいになれるのかなぁ」

 

「信じると言われたなら、それに応えること以外考えんじゃねぇ!」

 

鬼滅の刃が扱っているテーマはありふれたものなのにその没入感と説得力は凄まじく、また映画では声優さんたちの鬼気迫る演技もあり、私の心の中の弱い部分を優しくほぐしてくれました。

その他も単純に煉獄さんの技がカッコ良かったり、炭治郎の夢の中のエピソードで私も家族への想いを再認識できたり、多方面から心の矯正をしてもらえた気がします。

 

自分の不甲斐なさを薪にして、心を燃やしていこう。